牛トレーサー(ぎゅうとれーさー)

概要

日本国産牛肉トレーサビリティシステムを Android で気軽に利用するためのアプリです。10桁の個体識別番号から牛の登録情報や移動の記録、厚生労働省が公表している放射性セシウム汚染情報などを調べることができます。

また、個体識別番号がバーコードで利用できる場合には、カメラでバーコードを読み取ることができます(別途スキャナアプリが必要です。開発時には無料の「QRコードスキャナー」を使用しました)。

おかげさまで日経BP社主催の「A3 TOGETHER」で「アプリ/Webサービス賞」を受賞することができました。応援していただいた皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。

ダウンロードとインストール

  • Android Market にて公開 しています。Android Market でアプリケーション名である「牛トレーサー」で検索していただくか、下のQRコードからインストールしてください。
market://details?id=org.pid0.android.GyuTrace

スクリーンショット


使用法など

アプリケーションを起動し、「個体識別番号」の部分に10桁の識別番号を入力し、「検索」ボタンを押すことによって、該当する牛の移動情報を取得して表示します。

個体識別番号は数値だけではなくバーコード、QRコードから読み取ることができます。「スキャン」ボタンを押すとバーコードスキャナが起動しますので、識別番号のバーコード、QRコードを読み取らせて下さい。この機能は外部のスキャンアプリケーションが必要です ( 作者は「QRコードリーダ」を使っています )。

その際に厚生労働省が公表している、放射性セシウムを含む稲わらによる汚染情報が存在する際にはその旨が表示され、詳細情報を見ることができます。表示されるのは

  1. 「汚染情報なし」 - 特に何も表示されません
  2. 「汚染疑い」 - 放射性セシウムを含む稲わらが給与された可能性がある場合
  3. 「汚染情報(暫定規制値内)」 - 検査の結果、暫定規制値 ( 500 Bq/kg ) 以内であった場合
  4. 「汚染情報(暫定規制値超過)」 - 検査の結果、暫定規制値 ( 500 Bq/kg ) を超えた場合

となっています。

制限事項

  • このアプリケーションは(独)家畜改良センターの「牛の個体識別情報検索サービス」 ( https://www.id.nlbc.go.jp/top.html ) の携帯電話向けのサービスを利用しています。開発時点においては検索サービスがつながりにくくなっているというニュースも報道された経緯があり、時間帯によっては非常に時間がかかったり情報取得に失敗することもある点についてあらかじめご了承いただければと思います。
  • 汚染情報については厚生労働省が公表している資料をもとに GAE 上で運用しています。情報更新にタイムラグがあったり場合によっては漏れや誤りがありうる点、あらかじめご了承ください。

変更履歴

  • 2011/07/21 - Version 1.0 初期バージョンリリース。Android Market にて公開
  • 2011/07/27 - Version 1.1.0 厚生労働省発表の汚染情報を参照できるように機能拡張。バグフィックス。
  • 2011/08/02 - Version 1.2.0 厚生労働省発表の汚染情報に該当しない場合でもメッセージを表示するようになりました。
  • 2011/08/02 - Version 1.2.0 (独)家畜改良センターの「牛の個体識別情報検索サービス」への検索をスキップできるようになりました。
  • 2011/12/26 - Version 1.3.0 「死亡牛の譲渡先」情報が含まれる場合にアプリケーションがクラッシュしていた問題を修正しました。
  • 2011/12/26 - Version 1.3.0 「死亡牛の譲渡先」情報が含まれる場合にその内容を移動記録に反映させるようにしました。
  • 2011/12/26 - Version 1.3.0 SPECIAL THANKS に A3 TOGETHER についての情報を掲載しました。

参考資料

アプリケーション作者

長南 浩 Hiroshi Chonan - chonan at pid0 dot org